【長岡市】焼きいもがつなげる想い。若い人の在り処にもして欲しいと言う74歳の挑戦とは。

昭和53年創業の「東京カメラ」は長岡市殿町にあります。駐車場は1台分。

こちらで2024年3月現在「焼きいも」を販売しているのをご存じですか?

カメラ屋さんで焼きいも? と思いがちですが…

さっそく店内におじゃましてみました。

金券や新幹線チケットなど、買取販売も行っています。

もちろんカメラ屋さん。中古カメラ、レンズ、新品デジカメも並んでいます。

やきいものノボリの裏には、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気が広がっていました。

こちらは代表取締役の関矢耕三さんです。

「人がやらないことをしたくて始めたんだ。」と話す関矢さん。

関矢さんが2000年に制作した「206人の轍(わだち)100年」は当時、長岡中央市立図書館2Fの美術センターでも写真展を行ったそうです。

もともとこちらで焼きいもを始めたきっかけは「若い皆さんと接点を持ちたくて」とのこと。新鮮な地元食材は地産地消のJA中越なじらてい東店から、毎日仕入れているそうです。

こちらは30年使っている薪ストーブは、デンマークのアンデルセンストーブ。

薪の代わりにもなるこちら、夏の間に新聞紙を水につけてから乾かして作ったものだそうです。なんとこれで新聞紙2日分。

使用しているマッチも長岡市で有名な、リボン印の東亜マッチ。どこまでも長岡産の焼きいもです。

おいもは時期によって変わることも。この日はシルクスイートと紅はるか、安納芋の3種類のさつまいもと干し芋がありました。ねっとり系が中心のようです。

こちらがサイズ見本帳。大・中・小のサイズはこちらのしゃもじを定規代わりにして測るようです。

こちらのオーブンで焼いた後、

薪ストーブの上のダッチオーブンに移して保温。こちらのダッチオーブンも長年使ってきたものだそうです。

「芋保温」の札は関矢さんがオリジナルで作ったもの。「東京カメラ」の焼き印がノスタルジーな雰囲気を倍増させます。

ダッチオーブンのフタを開けると…

美味しそうな焼きいもが並んでいます。こちらはシルクスイートだそうです。

ねっとりしっとりとした焼きいもは自然な甘さで、食べすぎ注意ですね。

こちらは干し芋。芋本来の甘さが素材の味を引き立てます。

お茶をいただきながら薪ストーブの近くでお話する空間。まるでおじいちゃんの家にいったような気分で過ごすことができました。

「また遊びにきてもいいですか?」と尋ねると「あぁ、いつでもおいで。」と優しく答えてくれました。営業時間は2024年3月現在8:00~18:00、定休日は日曜日です。

長岡市でも不登校の子が増えている、そんな子の力になりたいと考えている関矢さん。皆さんも居場所のひとつとして、いつでも遊びに行ってみてください。
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